ハンガリーの貴腐ワイン

 

ハンガリーという国は
旧東ヨーロッパに属し、

日本からは距離的にも文化的にも
遠い国のように感じます。

ハンガリーはワイン産業においては、
有数なワイン生産国であることを
ご存知でしょうか。

 

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ハンガリーのワイン生産の歴史は
ローマ帝国時代にさかのぼります。

ヨーロッパ中の王室から引っ張りだこであったワインは、
19世紀から20世紀にかけて政治的激動の背景により生産が打ち切られました。

しかし、時代の流れと共に情勢も変わり、
ここ10年間には消えたかと思われたハンガリーの
ワイン産業がまた復活することになったのです。

ハンガリーはヨーロッパのワイン生産地の中では北部に位置し、
気候はフランスのブルゴーニュと似ています。
両者とも生産されるワインは生き生きとした酸味が特徴です。

気候は乾燥していて、夏は温かく秋にかけても日照時間が長く、
温暖な気温が続くという大陸性の気候に恵まれて
育つブドウは果糖の含有量が多くなります。

地理的に火山の近くということもあり、土壌の成分の独自性も
ハンガリーワインの味の特性を引き出すものとなります。

ハンガリーのワインが注目を浴びるようになったのは、
トカヤというワインの誕生です。
このトカヤ(地方名はTokajでワインの名前はTokajer)は貴腐ワインと呼ばれ、

貴腐菌がついたブドウで作られた甘いワインです。
トカヤ地方はハンガリーの北部にあり、スロバキアとの国境にあります。

トカヤ地方にはブドウ耕作面積が5600ヘクタールあり、
そのうちの99%は白ブドウが作られています。

色々な種類のブドウが栽培されていますが、
その中の一つで貴腐菌がつきやすいために
貴腐ワインを作るのに適しているのがムスカー(Muscat)です。

このムスカーはここトカイでは他のワインと比べてかなり遅い11月に収穫され、
収穫時には貴腐菌がついているものとそうでないものを手作業で精選します。
そうして分けられたブドウはそれぞれの用途に合ったワインに加工されるのです。

ハンガリーのワイン栽培者は、時代のニーズに合わせた味を常に追求し、
近代的な技術を用いてこのトカヤが世界で名高い貴腐ワインと
呼ばれるにふさわしいものであり続ける努力をしています。

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